スプートニクの恋人2015/06/29 19:13

息子が読んでトイレに置いてあったのを、週末に一気読み。

村上さんの小説は、ごく初期のを読んだきりだったので、こんなにも切実で力強い長編を書くようになっていたのか、と恥ずかしながら驚いた。
自分の中で揺さぶられるもの、目覚めさせられたものが、いくつも動いているのが感じられた。
それを反芻しながら夕暮れの散歩ジョギに出た。
裏山の周りを、山裾ぐるりと回って8㌔近くになってしまった。
あちこちで赤いヤブカンゾウが咲いていた。

この仕事に就いた時に、酒は止めなかったけど、小説と映画は意識的に止めた。
しかし今年は漱石の「三四郎」に続いて小説2冊目。
卒後20年を過ぎたから少し緩めてもいいかもしれないと思っているわけでも無いのだが、何か変化が自分の中に起きているのだろう。

息子たちが読んだお古の文庫を読むようになる、なんてことも、なんとまあ、いつのまに、と思う。