出稼ぎ→訪問診療→最終忘年会2016/12/26 14:23

暗いうちに電車に乗って、出稼ぎに。
池袋駅で朝食を摂り、東武東上線に乗り換える。
この線に乗るのはたぶん四十年ぶり?
もっと前の幼い頃に、オバアチャンちへ行くのに乗った記憶が、
ホームの佇まいから蘇ってくる。
あのころは、車窓から見える田畑に、シラサギが群れ飛ぶのが見えた。
朝っぱらからノスタルジックモード。

出稼ぎ終えて会場を出ると、この景色。
遠くに見えているのはもしかして武甲山ではなかろうか?

畳一畳ほどの空間での、一人平均一分半の最低限の診察。
それなのに、「こんなにくわしく診てもらったのは初めて」
と言う人がいて、吹きそうになった。

駅前のラーメン屋で昼食を摂り、新横浜のホームへ老母の本年最終訪問診療に。
小さく開いた目は、何かを見ているのか。
耳は何かを聞いているのか。
食べる物の好みらしきものは残っているようだが。
長い長い薄暮のような時間。
苦しそうな様子は無いのが救いだ。

空き時間を藤沢駅近くのカラオケハウスで笛の練習に費やす。

夜は藤沢市医師会東洋医学研究会の忘年会。

先付の、鮟肝豆腐と舞茸。
鮟肝豆腐はフワリと柔らかいが、鮟肝の味の濃さに驚かされる。

お造りは、境港の寒鰤、愛知のタイラギ、平塚の鱸の三品。
鱸に添えられていた柑橘の酢が、素晴らしい風味で、また驚く。
主役が堂々と立派なのはもちろんだが、脇役が光っている。
映画でもオペラでも、名作ってそういうものだ。

後の方に出てきたこの牛肉も、そう。
牛の美味しさも素晴らしいが、
添えられたロマネスコや葉物野菜の味にも力がある。

素晴らしい日本料理を堪能した。
普段の倍以上食べちゃったかも。
酒はグレースの甲州、いづみ橋などなど。

会場は、藤沢駅北口の「清風」。
美味しいですよ。
銀座で食べたら、数倍の値段になるでしょう。食べたことないけど 笑
お薦めです。