下野竜也指揮N響定期のベルクとモーツァルト2017/10/14 16:12


寒い。
今季初ウール。暖房も近いか?
このヴェストは、4年前に死んだ叔母が手編みしてくれた。
擦り切れそうなのを修理して着続けている。

午前の診療を終え、夜はNHKホールで下野竜也さん指揮のN響定期を聴く。
モイツァ・エルトマンの天国的な歌声で歌われる毒婦ルルの歌に背筋がゾクゾクした。
アルバン・ベルクをちゃんと理解するなんてことはできないのだが、
それなりに味わうことならできる。
今夜は、美しいヴァイオリン協奏曲と、ルル組曲という晩年の大作2曲で、満腹。
一夜のコンサートにソリストが二人とは、なんという贅沢だろうか。
こんなプログラムを実現した下野さんN響に感謝だ。
ベルクの前に置かれたモーツァルトも非常に美しく充実した響き。
(美味いチェイサーひと口の後に複雑きわまるシングルモルト)×2
みたいなコンサートになっていた。
モイツァ・エルトマンのタイトル・ロールで「ルル」全曲を聴いてみたいが、
モーツァルトのオペラも聞いてみたい。
そんな感じであの声が、モーツァルトとベルクの橋渡しをしていたことに気づいた。
N響の充実はすごい。
モーツァルト:イドメネオ序曲、ベルク:ヴァイオリン協奏曲//モーツァルト:皇帝ティートの慈悲、ベルク:ルル組曲。
指揮:下野竜也 Vn:クララ・ジュミ・カン、Sop:モイツァ・エルトマン、CM:伊藤亮太郎。
ソロヴァイオリンも、美しい純度の高い音で見事に弾いていたと思う。

今週は、エベーヌカルテット、ファウスト/メルニコフのモーツァルト、そして今夜のベルクと、息を詰めて聴き入るようなテンションの高いコンサートが6日間に3件。
ちょっと異常な1週間だった。
どれも、ここまで緊張度・密度の高いものとは思わなかったので、想定外。
今夜はゆっくり眠らないと。

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