アッシジの聖フランチェスコと奇跡の一日2017/11/19 06:46

7時に起きて、庭の竹やらスイカズラの蔓やらの始末。
1時間半ほどかけて、大きなごみ袋一つにまとめる。
寒い。

朝食の後、月に一度の楽器のレッスンに。
朝日に輝くススキの脇を通り、
川とも呼べない小さな流れの脇の道を歩いていくと、
カワセミが流れの上を山の方へと飛んでいった。
宝石のように輝く青い羽が目に残った。
なんと奇跡の予兆に満ちた日だろうか。

なにせ午後は、メシアンの大作「アッシジの聖フランチェスコ」を聴きに行くのだ。
メシアンは、鳥たちの声に神と世界の聖なる神秘を見出して音楽にした人だ。


レッスン受け終わって、いざ東京へ。
左手の楽器の支えが、指の基部過ぎるので、手首が固くなる。
左手指の上下動に、無用の捻りが混じる。
その矯正が、これから一ヶ月の課題。
こういう具体的技術的な細かいレッスンが、非常にありがたい。

こんな日は、柿の実も、雲の峰も、奇跡をはらんで見える。
駅でツレアイと待ち合わせ、さて、東京へ。


おや、代役で出るのは、パッくん?
これから5時間半の長丁場。
と思ったら、予定より少し長くなり、盛大なカーテンコールもあって、
終わると8時近かった。

目くるめく音色の万華鏡、魔術的変拍子の快感。
カンブルラン読響、よくぞやってくれた。
せっかく小澤征爾さんが指揮して世界初演したのに、
全曲日本初演は遅きに失したような気もする。
とは言うものの、非常に大変だわな〜この曲は。
大曲中の大曲、難曲中の難曲。

メシアンの後の、うちめし庵

豚肉をりんごとレーズンとロゼワインの残りで煮込んだのをツレアイが作り、
オイラは大量にあった人参を、クミン入りキャロット・フォンダンにした。

スープは昨夜オイラが残り物で作って今朝も食べたそのまた残り。
根菜と白菜とネギとベーコン。

和風じゃないよねと、やや洋風にしつらえたけど、
メシアンはアフリカって気もする。
動植物、大地の自然の音の模倣、
そして複雑な魔術的リズムが作り出す非西欧的時間。
どちらにしても、日本とはずいぶん違う。