缶詰の大晦日イヴとアクアヴィット2017/12/30 22:54

夜明けと共に仕事机につき
ひと月後の講演準備に一日を費やす。
一歩も家から出なかった。

穏やかに日は暮れ、準備は蝸牛の歩みなりけり

歩行は最低記録を樹立。
時間に追われているせいもあるが、このところ膝関節の調子が悪く、
歩いたり走ったりすると、もっと痛くなるかも、と思うとブレーキがかかる。
一度きちんと受診して検査した上で、治療と生活の方向を決めなければ。
来年の宿題。

夕食。
干鱈とジャガイモだけの煮物。
ほぼ2つの素材だけのプレーンな味なので、
バターを載せても、オリーブ・アンチョビ・ニンニクのペーストを載せても、
それぞれ美味しい。
スープも美味。
干鱈は、ツレアイがアイスランドで買ってきたもの。
鱈は、大量に捕れて、大きくて食べでがあり、
保存ができるから便利な食材だったんだろうな。
北欧でも、スペインやポルトガル、イタリアでも、よく食べる。
特別に美味しいというほどでもないが、
ジャガイモに似て、いかにも食文化のベースを支える食材という感じがする。

鶏手羽元
の焼いたの。
昼に、酒、白味噌、塩、おろしニンニク、生姜蜂蜜を
テキトウにまぶしつけて半日おいたのを焼いた。
適度に水気が抜け、味がついて、スイスイ食える。
クリスマスや暮れ・正月は、ごちそうを食べるのではなくて、
ベーシックな物を食べるのが正しい過ごし方のような気がするのよね。
で、明日は、ヤツガシラと牛蒡を煮ます。

下は、メモ代わり。
いただいたノルウェー産アクアヴィット10種の説明。
PC画面で拡大して見ないと、字が小さくて読めない。
10種類といっても、結局みんなキャラウェーの風味は強くて、
合わせる料理は、だいたいサーモンとか、なんだけどね 笑



アクアヴィットは、北欧の蒸留酒。
名前は、ラテン語のAqua vitae、生命の水から来ている。
ちなみに、ウィスキーも同じ意味のゲール語が語源らしい。

もともとは輸入したワインを蒸留していたらしい。
原料が穀物に変わり、18世紀にジャガイモが北欧に入ってからは
ジャガイモを主材料にして作るようになり、今のアクアヴィットの姿になった。
キャラウェイ、アニス。フェンネルの種で特有の香りをつける。

普通樽熟成はさせずに、透明な酒として仕上げるが、
ノルウェーのリニア・アクアヴィットは、樽熟成させているのが特徴。
Lineaは赤道のことで、昔樽に入れて赤道まで航海し、
戻ってきたら熟成したアクアヴィットができていた、その製法を守っている。
ノルウェー王室御用達の酒、なのだそうな。

慣れると、癖になる風味である。