朝は出稼ぎ午後は訪問診療2018/06/18 20:46

酒が湧き出る地へ、早朝から出稼ぎ。

昼飯は、駅前スーパーで買った助六を、列車内で。

午後は、母親の訪問診療。

十年あまり前に母をこのホームに委ねた時には、
慣れない他人たちの中で怯え不安な表情を浮かべる母の顔を見るのが辛かった。
今では、他人である介護スタッフさんたちのほうが、
実の子で主治医であるオイラよりはるかに母のことをこまやかに気づかい、
気をくばり、思い遣ってくださっているのが、
何だか不思議なような、申し訳ないような。

94歳の誕生日が来月早々。
これほど長くここにお世話になるとは想像もしなかった。
めでたいというよりも、ケアが行き届いた認知症の人の長い長い経過に、
これで良いのかと、考え込んでしまう。
無駄な延命は止めようとするほど結果的に余命が伸びた実感もあり……

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