パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響のフランス音楽 ― 2017/06/24 23:06
NHKホールでパーヴォ・ヤルヴィ指揮N響の定期を聴く。
デュティユーの「メタボール」、サンサーンスの第二ピアノ協奏曲は、初めて聴く。
定期会員としてコンサートに通う楽しみは、「自分が聴きたいもの(曲、あるいは作曲家、あるいは演奏家)ばかり聴く」という自閉空間を開く回路ができることにあると思っている。今夜のコンサートも、一回券なら手を出さなかったと思う。
デュティユーはとても面白かった。
セル・クリーブランド管の委嘱で書かれ、当時世界最高峰の機能を誇ったこのオーケストラの性能を限界まで発揮させさらに挑発するような難曲と聞こえた。
その難物に、日本最高の性能を誇るN響が本気で挑んで、これは大成功と聞いた。
また聴いてみたい。メシアンにも通じる音色の万華鏡。
サンサーンスの協奏曲は、サンサーンスと魂胆相照らしていた大ピアニスト、アントン・ルービンシュタインが指揮もしてみたいというので、指揮をルービンシュタインにさせてピアノは作曲者自身が、という想定で書かれ、初演された曲だそうな。
第一楽章はショパンとリストのつまらないところを取ってつぎはぎしたみたいな曲でどうなることかと思ったが、第二楽章、第三楽章は見違えるように面白く聴けた。第二楽章はちょっとメンデルスゾーンを思わせる快速のスケルツォ。第三楽章は何というかハチャメチャの楽しさがあって、笑ってしまった。5年ぶりに聴く河村尚子さん、良いですね。アンコールのプーランクもとてもよかった。
後半のラヴェルは。。うーん。
特に「ダフニスとクロエ」の終曲。
前にピアノ協奏曲を聴いたときも思ったことだが、パーヴォはなんだってこんな速いテンポを設定するのか。
奏者の指が回る限界の速度で弾かせるから、舞踏のリズムの生命力が喪われて、ただただ音をつないでいくだけになってしまう。理解できない。
パーヴォ・ヤルヴィは、グロテスクな音楽に生命力を与えるのがすごく上手だけど、エレガントな音楽はどうなのかなあ・・とちょっと思った。言い過ぎかしら。
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