ヤノフスキ指揮N響定期2017/11/11 22:20

降圧剤飲んで長生きしたくなんかない。
うん、それはわかるよ。
血圧をコントロールして寿命を延ばすことに意味がない、という価値観はあっていい。
自分で選択すればいいと思う。
でも、だからって降圧剤を半分だけ飲むとか半端なことをしても、
貴方が思うようないいことは何も無いと思うな。

朝起きられなくて学校行かれないって受診した高校生が、
数か月後には朝5時に起きて学校行ってるって言うからタマゲた。
双極性って言葉も頭の隅に入れておこう。

そんなこんなの外来診療を終え、夜はNHKホールでヤノフスキ指揮のN響定期。
今日の渋谷は、強い風が吹いて空気が澄み、夜空が深かった。
地上は痴情にあふれ、町並みは猥雑にモダンだけど、空はどこまでも空だった。
今宵聴いたヒンデミットも、ベートーヴェンも、そんな渋谷にふさわしく思えた。
忘れがたい一夜になった。
ヤノフスキ、機会があればぜひまた聴きたい。
ヒンデミット、あれだけ面白く美しく聴かせるには、あの精度が必要なのだろうなあ。
「エロイカ」は、CDで聴いた中では、コリン・デイヴィスがドレスデン国立歌劇場のオーケストラを振った演奏に似ていると思った。
力で押すようなところがなく、響き、バランス、アーティキュレーション、フレージング、ダイナミクスの変化、特に弱音を非常に大事にした音楽づくりで、細心の目と耳が常に行き届いた感じは、野放図な開放感とは縁遠い。
甲斐さんのフルート、茂木さんのオーボエはじめ、N響の管楽器奏者たちの名技も、120%発揮されていた。
前半:ヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」「ハープと木管楽器のための協奏曲」、後半:ベートーヴェン「交響曲第三番変ホ長調」