未体験ゾーンの幻想2018/04/14 22:33

午前の診療を終え、N響定期へ。
ブロムシュテットさんの指揮で、
スウェーデンの作曲家ベルワルドの「風変わりな交響曲」と、
ベルリオーズの「幻想交響曲」。
ブロさんといえば、Bの人。
ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、素晴らしい。
バッハもバルトークも、良かった。
しかし、今回のBはどうだろうか?
定期の会員で無かったら、聴こうと思わなかったと思う。
ブロさんに似つかわしくないゲテモノプログラムみたいに見えるし、
「お国もの」のベルワルドはともかく、ブロさんのフランス物って想像がつかない。
そんな思いで臨んだ一夜だったが。。。

「幻想交響曲」を、おもしろい、すごい、と思ったことはあっても、
真摯な音楽的感動をもって聴いたのは初めてだし、もう二度と無いような気がする。
これまで聴いた演奏とは、全然違う曲を聴いているよう。
始まった瞬間から最後まで、息もつかずに聴いた。
終わったら茫然としてしまった。
あくまで真摯に精緻に洗い出された音のドラマ。
ベルリオーズにつきまとう俗悪を潔癖に締め出していた。
聞こえてきたのは、ベートーヴェンの木霊。
ベートーヴェンの嫡子はベルリオーズではないのか。
91歳のブロムシュテット、どこまで行くのか。畏敬。

前半のベルワルドの交響曲も、美しかった。
「風変わりな交響曲」なんてタイトルは、邪魔かもしれない。