ブロムシュテット指揮の至純のベートーヴェン2018/04/29 12:40

起きて庭に出る。
初夏の緑が溢れかえってきた。

山椒が実をつけ始めた。

ラヴェンダーは、ツレアイが3種類ほど植えている。

少し枝を切らないと、窓が暗くなってきた。

朝めし。
バスクのマルミタコと呼ばれる漁師鍋のような料理。
いただきもののカジキマグロを食べきるためのあの手この手の一つ。
これはなかなかいける。

午前、月に一度のフルートのレッスン。
どんどんやることが狭くなって、
今日は下のAあたりの音を中心に、上下4度くらいまでの音を
ちゃんと出すだけの練習。
肩関節をロックさせない、顎を前にスライドし過ぎない、
楽器の位置をやや高めに。
CやCisからDやEに移る時に楽器がぐらつく。
いずれも目に見えないくらいの微細なこと。
そこだけに注目してやろうとすると難しいが、
要はしっかりした響きをいかにつかみ、
そこからのズレをどう修正するか、ということ。
集中した一時間なので、身体も脳もクタクタになる。

午後、渋谷のオーチャードホールで、
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮N響のベートーヴェン。
交響曲第八番と七番を聴く。
序奏なしでいきなり始まる八番一楽章の最初の一音から、
指揮者とオーケストラが完全に一体化して、
非常に純度と集中力の高い音楽がよどみ無く流れていく。

テンポは新ベートーヴェン全集のメトロノーム記号に従っているそうで、
早めではあるが、決して前のめりに急ぐ感じはなく、
言うべきことが、過不足なくきちんと語られていくので、
早すぎるとは感じられない。
力強いが、押し付けがましいさや、粗っぽいところは無い。
随所に聴き慣れたのとは違ったバランスやアーティキュレーションが聞こえるが、
珍奇さや、これみよがしな自己主張は感じられず、
起きるべきことが、起きるべき時に、起きるべき形で起きていると感じられ、
ときの経過と共に力強く輝かしく巨大な音楽のモニュメントがたち現れてくる。
ブロムシュテットは、今や突き抜けた、至純至高の境地に、
達していると思わずにはいられない。

夜、ツレアイ、子供たちと、ポルトガル料理を囲む。
これは上質のオリーブオイルと自家製トニックウォータを使った
ノンアルコールの店オリジナルドリンク。
初めての美味しさ。

ポルトガル料理って見映えは地味だが、実質的な旨さがある。

海鮮のカタプラーナ。これは食べたことがある。
美味しいことに変わりはない。

今回初めて食べたウサギ肉の白ワイン煮込み。
これは良い意味で予想外。
柔らかくなるまでよく煮込んであり、酸味があって美味しい。

嬉しいニュースもあり、いい夜だった。