新国立劇場のローエングリン2016/05/23 23:52

7時前に起きて、午前中は7月の講演準備。
昼下りのなぎさんぽジヨギ1時間。
真っ昼間はそろそろ暑すぎて無理っぽい。
むしろ海で泳ぎたいぞ。



夜は新国立劇場で「ローエングリン」を観る。
5時開演で夜10時終演の長丁場だ。
第一幕が終わり休憩40分。
まだ明るい。
幕間に日があるこの感じ、ヨーロッパのようだ。
タイトルロールを歌うクラウス・フローリアン・フォークトが
評判どおり飛び抜けている。
一声出しただけで、劇場の空気が変わる。
飯守泰次郎さん指揮の東フィル、ビミョー。

第二幕が終わり、再び休憩40分。
ようやくとっぷり暮れた。
舞台の方も第二幕は、暗い悪意と企みと憎悪の世界。
ワグナーの音楽は、邪悪な世界で俄然精彩を増す。
合唱が非常にパワフル!

終演後は、盛大なブラヴォーに包まれた。
この劇場でままあるブーは聞こえなかった。

自分には「コレクター」的傾向はあまり無いと思うのだが、
ワグナーの主要10作品くらいは観ておきたいと思っていた。
今夜の「ローエングリン」で達成。
最初に「トリスタン」観てから35年くらいかかっている。
これだけで、熱心なワグネリアンではないけど、
アンチでもないっていうポジションが見えるというものだ。

60台も半ばとなると、残された時間であと何を観るかな、という発想が出てくる。
ワグナーなら、既に4回観た「トリスタンとイゾルデ」は、
年をとっても繰り返し観たいと思う。
「ジークフリート」「ワルキューレ」あたりも、もう1,2回観たい。
でもオランダ人、タンホイザー、ローエングリンは、もういいかな。
むしろR.シュトラウスでいくつか観てないものを観ておきたい。
いやそれよりも、ヤナーチェクのオペラを、まだ3つしか観ていない。
観ておきたいのがたくさん残っている。死ぬまでにいくつ観られるだろうか。

モーツァルトはうんと珍しいの以外だいたい観たけど、機会があれば何度でも。
今日もらったチラシによれば、暮れにジョナサン・ノット/東響が「コシ」をやる。
行かなくちゃ。