体のツボ 音楽のツボ2018/11/08 21:04

あ〜そこそこ!
センセが今さわってるそこ、キモチい〜!

なーんて検診で言われると、こちらがちとアセリますがな。
コリと痛みのツボを、つい指が探り当てちゃうのよね。
午前の診療を終え、午後はVDT検診の出稼ぎ。
VDT検診って、目と肩首あたりがポイント。
ほぼみんな肩こりを訴えるからねえ。

夜はNHKホールでアラン・ギルバート指揮
NDRエルプフィルハーモニー
の演奏会を聴く。
前半は、ワグナーのローエングリンの第一幕への前奏曲と、
ラヴェルのピアノ協奏曲。
ラヴェルは、予定していたグリモーがキャンセルで、
アンナ・ヴィニツカヤという人が弾いた。
美しいラヴェルだった。
ギルバートは、生真面目な振りで、
ジャズの影響を受けたリズムの面白さをよく出していたし、
第一楽章でハープが入る静かな部分、初めてここに耳を惹かれた。
第2楽章のコールアングレは、ちょっとバッハのオーボエ・ダモーレみたいだった。

後半は、ブラームスの第四交響曲。
しみじみ系を排し、逞しい系で詰めた四番。
虚弱草食系爺は、疲れた。

ロマンチックな情緒を消して「構造と力」で聞かされると、
バッハから古典を経ての西洋音楽史を全部まるごと背負うぞ!
みたいなところが浮き立ってきて、
ロマンチックなアプローチとは別の意味で鬱陶しく重い。
だから疲れたのかな。ふう。
おいらにとっては、ツボじゃないところをずっと押されちゃったような。

アラン・ギルバートは、ちょっとティーレマンと似ている。
エレガントとは言いにくい体型や、身体の使い方、
そしてパワフルでマッチョな音づくり。
全然違うところももちろんあるけど。

最後に「浜辺の歌」をやったのは、
日本人の母をもつギルバートの日本への気持ちの表現なのだろう。
でもこういうのは、オイラは勘弁だ。

このオケのフルートはとても好き。最高に好き。
Wolfgang Ritterという人のようだ。
そういえばパウル・マイゼンが昔吹いていたオケだよな、ここは。

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