菩提樹とシナノキとリンデンバウムと2016/06/23 15:50

昨日の朝、日比谷公園で菩提樹を見て写真を撮り、アップした。

この菩提樹、調べてみると、なかなかややこしい。

「菩提(ぼだい)とは、サンスクリット語でボーディ(bodhi)の音写であり、「完全なる英知」あるいは「悟り」の意味である」(Wikipedia)
といい、
ブッダが悟りを拓いたのは、ブッダガーヤのマーハーボーディ寺院(大菩提寺)の、菩提樹の下であった、とされる。
仏教と強く結びついた名前なのだ。

一方、シューベルトの冬の旅に出てくる「リンデンバウム」、
ベルリンの大通り「ウンター・デン・リンデン」の「リンデン」も、
日本では菩提樹と訳される。
ヨーロッパでのリンデンは、自由のシンボルとされ、
ハーブティーの材料にもなる。

ところがインドの菩提樹と、ヨーロッパのリンデンは、
まったく別の植物なのだ。

インドの菩提樹は、クワ科イチジク属の常緑樹。
リンデンは、シナノキ科シナノキ属の落葉樹。

ややこしいことになったのは、中国で、インドボダイジュの代用として、
シナノキ科シナノキ属の木を用い、その木を菩提樹と名付けてしまったかららしい。

んで、中国で言う菩提樹は中国原産の樹で、西洋のリンデンと同属。
日本にも同属の樹があるが、これは菩提樹とは呼ばずに、シナノキ(科の木)と呼び、信濃の国という名は、科の木が沢山あったから、という説が有力らしい。

う~ん、なんともややこしいことになっとるね。

んで、日比谷公園の「菩提樹」と名札をつけられた樹は、
インドボダイジュでないことは確か。
たぶん西洋のリンデンでもなく、
中国原産の菩提樹か日本のシナノキのどちらかだろうと思うのだが、
オイラには区別ができない。

尚、西洋のハーブとしてのリンデンは、
花のところを用いる場合は、精神安定効果、
木を用いる場合は、利尿効果などがある、とされるようだ。

中国の菩提樹は、「花、樹皮、根皮を鎮静、発汗、鎮痙薬とする」と薬用植物学の教科書に記載されているが、「漢薬の臨床応用」には記載が無いし、通常の漢方診療には、用いない。

シナノキは、木質が軟らかく年輪が目立たず加工しやすいため、「シナベニヤ」としてベニヤ板の表面材に使われる。拙宅の天井は、シナベニヤ張りだ。シナベニヤと聞いて、私は中国産のベニヤ板なのだと思っていた。ハジカチイ。

白アスパラガス2016/06/23 22:41

3日ぶりのうちめし。
白アスパラガス、静岡産だって。静岡でも作ってるのか。
小さくて食べでが無かったけれど、穂先は甘みと風味があった。
外食で出てくるような立派なのは、高くてねえ。

豚肉と隠元豆とプチトマトと紫タマネギの冷製。
先日作っておいた小葱の出汁醤油と、ポン酢で。

スナップエンドウと海老の炒め物。
海老って自分は買わないけれど、ツレアイはけっこう冷凍で常備しているようだ。

パプリカ素焼き。ヴァージンオリヴオイルと塩で。
今夜オイラがしたのは、このパプリカの焼けた皮を剥いただけ。
あとはツレアイ作。
ウチではこれくらい野菜多めに食べる。
外メシはどうも野菜が少なくて不満が残る。

今日の酒は地元神奈川の丹沢山。

昼間降っていた雨が夕方にはやみ、帰宅のころは、青空が覗いていた。
夕食を食べ終わるころ、急に冷たい風が吹いて、窓辺のウィンドベルを鳴らしたと思ったら、また雨が降ってきた。