「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」2015/12/20 17:04

村上春樹さんの、1997-2009年の間に行われたインタビューを集めた本。

村上さんは、日本のマスコミにほとんど登場しない。
ここにおさめられたインタビューも、米国をはじめとする外国メディアとの間で、英語で行われたものが多い。
外国暮らしをしていた時に、日本というものが、トヨタ、ソニー、パナソニックといった工業製品のブランドとしてしか発信されていないことを痛感し、それではいけないと強く思った。だから外国メディアのインタビューはできるだけ受けるようにしているのだ、という発言があり、なるほど、そういうことか、と思った。

そうした事情はともかく、村上さんは、相当な英語力の持ち主であることが、このインタビューを読むとわかるけれども、それでも日本語で語るのとは少し違った率直さ、簡略化とまではいかないまでも微妙な単純化が、自分について、自作についての語りに作用することは当然で、その結果、この本を読むと、見慣れた村上さんとは少し別の顔が覗きみられるような感じがして大変おもしろい。

今と違って貸しビデオなど無かった大学生のころに、早稲田の演劇博物館図書室で、映画のシナリオを大量に読み漁った、なんてことも、オイラは初めて知って、なるほど、と思った。

村上さんの小説には、チャンドラーも入ってりゃ、ドストエフスキーも入ってる、映画も入ってりゃ音楽もしみこんでる。マンガやアニメは見ないそうだ。そういうことも、ずいぶん率直に明かしている。

大掃除と忘年会2015/12/20 20:51

日曜だが、朝9時開始でクリニックの大掃除。

去年までは次男坊がよく手伝ってくれた。
彼が就職して海外赴任中なので、スタッフ2人と、アラカン三人組の作業。

大掃除ってのは、ふだんできないところを掃除する。
ってことは、まあ人目につかないところばっかりなんだな。
パソコンもそのひとつ。

業務用のPCは机の下に押し込んでいる。
PCって冷却のためにファンで空気を出し入れしているので、一緒にホコリを吸い込みやすい。ホコリが溜まると故障の原因になる。
で、吸気口にレンジフード用のフィルター紙を貼っている。
模様が浮き出しているのは、汚れが溜まったサインだ。


フィルター紙の効果は絶大で、綿ぼこり状のほこりはまったく無い。
細かい粒状のほこりがごくわずか、フィルターの隙間から入っているのを掃除して、新しいフィルター紙を貼る。
これをPC2台についてやると、それだけで1時間くらいはかかってしまう。

その他、高いところや台所の掃除、ブラインドの掃除、不要書類の整理等々、午後4時まで。4時からは、クラブワールドカップの三位決定戦、広島対広州を前半だけテレビ観戦。

その後、忘年会に銀座・スペインクラブへくり出す。
魚介と野菜のマリネ「サルピコン」。
冷えた白ワインにピタリ。

マッシュルームのセゴビア風。

フエ。ってのは白カビつきのサラミだな、要するに。

最後に肉のパエジャも食べたのじゃ

他に、食前のガスパチョ、エンパナディージャ、子烏賊の墨煮など、みんな3人で少しずつシェア。
飲み物も、泡のカヴァ、シェリーはオロロソ、白はスキッとしたコデーリョにヴェルデホ、ヘンタイ的に変態するガルナッチャ・ブランコ。こっちも少しずつシェア。
広島は広州に逆転勝ちしたし、いい夜だったぜ!!