夕暮れの代々木公園とN響定期 ― 2017/02/11 22:24

祭日で珍しく土曜の休み。
木曜と金曜に雪が少し降ったから、朝早くに出て大山を歩こうかと思っていた。
ところが、金曜夜に、また降った。
夜に降った雪は、早朝の道路に凍りついているかもしれない。
タイヤはノーマルのままだから、やめて山は明日にした。

笛のお稽古を少しして、午後からはN響定期に。
早く着いたので、代々木公園を一回り歩く。
中に入ったのは30年ぶりか。
素晴らしい巨木が多い。





N響定期は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮で、パーヴォの故郷エストニアとその周辺に関係した音楽や演奏家を集めた北欧ナイト。
前半の二曲はいずれも日本初演の曲だった。

まず、パーヴォと同郷のアルヴォ・ペルトが作曲した「シルエット ― ギュスターヴ・エッフェルへのオマージュ」という10分足らずの曲で、2009年にパーヴォとパリ管のために書かれている。N響のサイトでパーヴォ自身が語っているところによれば、ペルトとは昔からの家族ぐるみの付き合いだそうだ。パーヴォの父、ネーメ・ヤルヴィの代からの深い交流があるのだろう。曲は、大編成の弦楽オーケストラと、打楽器群。つまり大管弦楽から金管・木管楽器群を抜いた編成で書かれている。音響から色彩や厚みを敢えて抜き去った妙に風通しのいい音響がなるほどエッフェル塔っぽい、そう言われれば。

二曲目もエストニアの作曲家エルッキ・スヴェン・トゥールという人の作品で、「アコーディオンと管弦楽のためのプロフェシー」という2007年の曲。続けて演奏される4楽章からなるアコーディオンと小編成オーケストラのための協奏曲だ。アコーディオンのソロは、エストニアの隣国ラトヴィア出身のクセニア・シドロヴァという若い女性。アコーディオンにまとわりつくようなオーケストラの響きが面白い。声部の連結と方向付けをつかさどる「ベクトル書法」という独自の書法でまとめられているそうだが、そこはよくわからない。ジャズっぽいシンコペーションも出てきて、いわゆるクラシックとは違うモダンなポピュラー音楽も入っている感じ。これもパーヴォのインタビューによれば、作曲者のトゥールとは、昔の「バンド仲間」だそうな。パーヴォは、レニー・バーンスタインの影響を強く受けているし、このあたりの曲の響きの好みにも、レニーと響き合うものを感じた。
後半は、シベリウスの「交響曲第二番」。うーん。悪くは無いんだけど。ちょっとせわしかったなあ。パーヴォの演奏には、ときどき、せわしさ、落ち着きの無さを感じる。もう少し大きく呼吸してもいいのに。忙しすぎじゃない? なんてからかいたくなるようなところを。

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