音楽家たちの太平洋戦争~戦時下のクラシック音楽2015/08/16 23:36

驚いた。
昭和18年、山本五十六が戦死した時のNHKの追悼ラジオ放送。
「うみゆかば」に始まり、軍歌4曲。
その後「英雄交響曲」の第二楽章、葬送行進曲。
指揮していいるのは斉藤秀雄さんではないか。

さらに戦局が煮詰まって、南方の戦場へ向けて放送すべく、日本語の合唱で「マタイ受難曲」が録音された。
合唱を担当していたのが、戦後小澤征爾さんも歌っていた成城合唱団。
この時に歌っていた団員が、まだ何人か現役で歌っておられる。
感動に涙しながら歌った、と証言しておられた。
しかし、この演奏が実際に放送されたかどうかは不明、とのこと。
それはそうだろう。戦争末期の南方戦線の兵士に、ラヂオ放送が届くと考えてたこと自体が、喜劇的に悲劇というか悲劇的に喜劇というか。

この他、戦争を伝えるニュース映画に使われたクラシック音楽のこと、動員されていった演奏家、作曲家たちのこと。

充実した内容だった。
こんなの、「クラシック音楽館」のオマケじゃもったいない。
二時間番組が軽くできる内容だったな。
NHKのがんばってる人、がんばれ!

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