秋の密使2016/08/11 16:08

休日の地元あさんぽ。
昨夜、二波の大雨に乗って、秋の最初の使者たちがひそかに送り込まれたらしき気配がそこかしこに感じられる。
空気の匂いであったり。

葉や実が樹から落ちる音であったり。

朝の光だったり。

空気の色あいだったり。

それは、朝のほんのひとときしか感じられない程度のかすかなものだったけれど。

帰ってシャワーを浴び、7時からオリンピックのサッカー予選リーグ最終戦、日本対スウェーデンをテレビ観戦。
1対0と最少差での勝利ではあったが、引き分けに終わったコロンビア戦に続き、世界の強豪国を相手に、とても面白い、目が離せない好ゲームを見せてくれた。
順位がどうとかよりも、もう少しこのチームの試合を観ていたかった。

ひるめし、エスニック素麺。
鯛の残り物のづけをメインに
玉ねぎ、キュウリ、プチトマト
谷中にミントにパクチー。
麺汁に魚醤を混ぜて。
缶ビール一本飲んで、しばし、シェスタ。

引っ越しの時に処分を逃れたこの本を、ひっぱりだしてまた読んでいる。
1986年の一刷だから30年も前に出た本で、とっくに絶版になってるらしい。
仕事に疲れて読み始めると簡単に一時間ほどがつぶれてしまう。
寝る前に読み始めると寝そびれる。
クラヲタにはひどく面白い困った一冊。
あ、そういえばこんな本を読みたくなるのも、秋の密使の仕事だな。
そうに違いない。

午後は、半年後にやる予定の漢方講演会の準備に早くも着手。
ふと見ると、窓の前の月桂樹にやってきた客は・・
エナガ、かな?

夕食。
地物鯵の塩焼き。
鯵はだいたいいつも美味しいのだが、それでも味の差が意外に大きい。
今日のは、中型で、非常に美味しい。

千葉から到来の巨大な緑色の茄子は、蒸し茄子にして3色のタレで。
谷中を入れた和風、
プチトマトとバジルとオリヴオイルの伊太利亜風、
そしたパクチー、ニンニク、唐辛子、胡麻の亜細亜風。

残り物、ローストポークという名の焼き豚の残りはセロリと。

頑張ってたくさん食べた。
つもり。
BMI:18.5はちょっと少なすぎるからね。
酒は岩手の赤武の残り→福島の廣戸川。
もう寝るぞ。

寝ようとしたら、カネタタキやコオロギの声が庭から。
やっぱり秋だ。
僕らが寝ている間に、秋の密使たちは着々と仕事をしていく。
そしてある朝、すっかり秋になっているのだ。