同時多発進行の日曜日2016/07/24 22:42

あさんぽ。
最近は休みの日も夜明けと共に覚めて散歩する。
散歩の途中に公園でストレッチと筋トレして、
帰りは少しジョギングする。

畑のベリー。
これは何ですか、と訊いてみた。
なんとかベリー、と返ってくると思ったのだが、
「木イチゴですよ」と言われた。なるほど。

畑のズッキーニ。
家でも植えているが、こんなに大きな株にならないし、未だ実らない。

大木の切り株に、白いキノコがびっしり生えていた。
梅雨がいつまでも明けず、湿気が高いせいだろうか。

海岸は、投げ釣りでキスを狙う人がちらほら。

朝食食べたら眠くなった。
うつらうつら、昼まで寝ては覚めて、残っていた本を読み上げた。
ガルシア・マルケスの「族長の秋」。
難物だった。2ヶ月近くたらたら時間をかけて読んだ。
強すぎる酒のような、夏の昼寝の汗だくの悪夢みたいな。
なにせ3、40ページの間、一度も改行がない。
しかも話者が勝手にどんどん入れ替わる。
時代もどうやら100年分くらい行ったり来たりしているようだ。
誰が何の話しをしているのかよくわからなくなってくる。
でも、まさにそのように意図して作られた作品なのだよな。
そして、非常に力強い。
光と音と匂いと色彩にあふれかえっている。
解説によれば、作家はこれを書くためにスペインからカリブに移り住み、
バルトークとあらゆるカリブの民俗音楽を浴びるように聴きながら書いたとか。
まさに、そういう作品だ。

昼は、ソーメン。
午後は、ツレアイのデスクトップPCを、ウィンドウズ7から10にアップグレード。
え、アップグレードはしないんじゃなかったのって?
君子じゃなくても豹変はするのさ。
無償アップデートは、この週末がラストチャンスだからね。
忙しい時にやってトラブると嫌なので阻止してたけど、
今日明日は時間があるのでじっくり。

まずはバックアップのシステムイメージの作成。
ところがぎっちょん、外付けHDDがUSB2.0だから時間がかかること!
ってわけで、並行していろいろ。
車の保険を更新。
山靴の手入れも終了。
笛のお稽古。
夕方5時、う~んまだシステムイメージやってやがる。
USBの3に慣れちゃうと2の遅さにはちょっと耐えられない。
ようやくシステムイメージはできたが、
システム修復ディスクの作成がどうしてもできない。
目をつぶって先へ進んでしまう。

晩飯は完全ベジタリアン。
島豆腐を焼いて、千葉のらっきょうを刻んで醤油と酢と胡麻油に漬けたものを載せる。

佐島の生ヒジキ煮物

千葉から到来の茄子は焼き茄子に庭のミョウガと共に。
今夜はツレアイ食当、オイラPC 担当。

しかし夜10時になってもアップグレードは終わらない。
放置して就寝。

今月のまとめ2016/06/30 22:43

・19回目の開院記念日を迎え、20年目に入った。
・高松での日本東洋医学会学術総会に参加。
・診療以外の仕事は、来月の漢方セミナー準備大詰め。
・5年ぶり2度目の大腸内視鏡検査受け、無事パス。
・コンサートは、パシフィカ四重奏団のショスタコーヴィチが素晴らしかった。他にアシュケナージ指揮N響定期。
・読書は、ガルシア・マルケス作『族長の秋』をちびちびと。
・あさんぽジョギ。えらく早く覚めてしまった日に始めたら、気持がいいのでけっこうはまっている。
・食べ物は、実は今が美味しい国産あん肝、ツレアイ作じゃこ山椒、夏野菜の数々。

予告された殺人の記録2016/05/31 10:30

ガルシア・マルケスの小説は初めて。
おもしろくて、通勤電車で10ページほど残った分を
朝食を食べながら読了。
この人のはもう一冊、今度は長編を読んでみよう。
それにしても、親族に起きた実話が下敷きとは。
ノンフィクションぽさを仮装したフィクションと思って読み終わった。

今週の悪戯な花。
花盛りのドクダミ。

サツキとニリンソウのコラボ。
このサツキは切ってきて3週間めに入る。
えらく花の保ちがいい。

ミントとラヴェンダーとスイカズラ、香りのコラボ。

なんか漢方らしくない世界も、置いておきたいって感じがあるかもね。

ハレ化したうちめし2016/01/10 19:34

合作ばんめし。
海老と焼き葱のパスタ。
たてしな自由農園で正月に買ってきた「松本一本葱」というやつで、
甘くて柔らかい。
焼いて香ばしさを出して使った。美味しい。

パンセタ・イベリコの野菜スープ。
パンセタは、イタリアで言うパンチェッタ。
ベーコンほど脂っぽくなく、塩豚を熟成させたような感じ。
バスクのお土産にいただいたのの、残り物。
これと、大根、人参、大蒜、大根葉などの残り野菜と煮込んだ。
滋味あふれ出てる。

デュカと黒オリヴのパン。
デュカってのは、ナッツとスパイスの混合物で、
これにバージンオリヴオイルをかけて、パンにつけて食べる。
酒を呼ぶ!
やっぱりウチメシだ。
ほんとは白ワインのメシだけど、宮城の日本酒で。
日本酒は万能です。

昨夜、河合隼雄先生の対談集『こころの声を聴く』を読んでいたら、
沢村貞子さんが、とにかく外食が嫌いなので・・って語っておられた。
そうだ、そうだ、と妙に嬉しくなってしまった。

でもオイラの場合、嫌いといっても、
週の半分以上は昼も夜も外食になってしまう。
そんな外食は、ハレ的な物は食わずにいつも同じようなものばかり食べている。
だから、ウチメシがハレ化してしまうのかもしれない。

「こころの声を聴くー河合隼雄対談集」2016/01/10 11:54

村上春樹さんの「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」が面白くて去年2回読んでしまった。

「こころの声を聴く」には、「会いに行く」よりも前、二人の最初の対談(プリンストン大学での、公開のライブ対談)が収められているので、それが読みたくて買った。

対談の相手は、山田太一、安部公房、谷川俊太郎、白州正子、沢村貞子、遠藤周作、多田富雄、富岡多恵子、村上春樹、毛利子来の10人。
ずいぶん違う話をしているようで、やっぱり、自己とは何かとか、自分を生きるとはどういうことか、というあたりのことが対話の中で自然に導き出されてくる。

で、なんといえばいいか、自己についての考え方を河合先生や対話者から教えてもらうというのではなくて、その対話の振動で自分の中で何かが揺さぶられる感じが心地良い。なんとなく、自分のことばが変わってくるような感じもある。

対談というのは、連歌や連詩ともつながる日本的なもので、欧米でいうブレインストーミングに近いが、ブレインストーミングは表に出すものではなく裏でやるものだ、というテッド・グーセンという人の解説も、おもしろかった。