ジギタリス2015/05/18 14:14

庭に昨年2本植えてたら、今年は10本くらいになっている。
強い、たくましい。
これだけの強さは、何か薬効を秘めているはず、というようなアニミスティックな発想は、西欧にもあったのだらうか?

心臓の薬として今でも使われる「ジギタリス(ジゴキシン)」は、この植物から発見された。

漢方は自然な生薬を使い、西洋医学は化学物質を使う、みたいなイメージを持つ人が多いと思うが、ちょっと違う。西洋医学も、ジギタリスのような植物に薬を求めた。今も最先端の抗生剤や抗がん剤を求めて、世界中で製薬会社は血まなこになって、植物(カビや藻類やら菌類も)を探している。

西洋医学の方は、有用な植物を見つけると、そこから有用な成分を分析・抽出して使う。さらに、その物質を、さらによく効くように加工して薬を作る。
漢方は、、純粋な物質を抽出するのではなくて、多くの物質が入った生薬を丸ごと、さらに別の材料と合わせて薬にする。そこがまるで違う。漢方の世界は、食材を組み合わせて作る料理みたいだ。

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