スラブの夕2016/10/15 22:31

NHKホールで10月のN響A定期を聴く。
指揮は、アレクサンドル・ヴェデルニコフというロシアの人。

チャイコフスキー:スラブ舞曲。
苦手なチャイコフスキーの中でも一番受けつけない曲。
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲。
叙情的な曲想を、ソロのワディム・グルズマンというイスラエルのヴァイオリニストが、ポルタメントを効かせた昔風の歌い回して弾いたので、ちょっと驚いた。

後半はストラヴィンスキーで、「花火」と「春の祭典」。
遅めのテンポで、楷書的にきっちり演奏された「春の祭典」は、あまり祭典的ではない。音の大きさはダイナミックだが、リズムが静的で、音楽が動かない。変拍子が生き物のようにうねり、大地の蠢きのようなものを感じさせたゲルギエフの演奏を、ついつい懐かしんでいた。

グラズノフの協奏曲を初めてライブで聴いたのが収穫、という一夜だった。

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