女はみんなこうしたもの ― 2016/12/09 13:46
築地あさんぽ軽く3300歩。
築地川公園の、赤茶色の杉のような木はメタセコイアであるそうな。
夕、ミューザ川崎で、「コシ・ファン・トゥッテ」を観る。
寺神戸亮さん指揮の「ドン・ジョヴァンニ」に続き、今シーズン二つ目のダ・ポンテオペラ。
こういう時間は仕事の肥やし。
というのはタテマエ。
この時間のために働いている。
というのがホンネ。
というほど実は単純なことではない。
どちらも自分にとってなくてはならないもの、と改めて噛みしめつつ帰途につく。
大変素晴らしい上演だった。
ヴァイオリン各6,ヴィオラ4,チェロ3,コンバス2の弦はノンヴィブラート。
トランペットはピストン無しの古式。
ノットは、レシタティーヴォではピアノフォルテを弾き、
立ったり座ったり中腰で指揮したりの大車輪。
ドン・アルフォンソのトーマス・アレン卿以下、歌手6人粒ぞろい。
指揮者と歌手とオケの距離がとても近いので
アンサンブルの精度がものすごく高い。
客席との距離も近いので
舞台装置がなくても、かえって劇場的な一体感がある。
余計な演出に妨げられないので音楽を純粋に楽しめ、
最少限の小道具だけ使った演技はかえって演劇としても純度が高い。
東響の演奏も素晴らしかった。
特にクラのエマニュエル・ヌヴーというフランス人
オーボエの荒木奏美さんというまだすごく若い日本人、
ホルンのジョナサン・ハミルというアメリカ人・・
このオペラを生で聴くのは5、6回めだと思うが
これまでで一番のできではなかったかな、と思う。
ノット/東響は、ダ・ポンテオペラをシリーズでやるそうだ。
フィガロ、ドン・ジョバンニも、大いに期待。
機会があったら、ぜひどうぞ。
ミューザの他に池袋の東京芸術劇場での公演もあるが、
ミューザの方が断然いいのじゃないかと思う。
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